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魔法

まだ魔法は使えないトーマスです。

「もしも魔法が使えたら、どんな魔法を使いたいですか?」という問いがある。

古典的ながら、中々どうして人間の本心を炙り出す問いではあるまいか。

そも、人間が魔法を使いたくなるのは如何なる時か。

それは、その人物にとっての不可能事、乃至は困難に相対した時ではあるまいか。

一例を挙げるとして、空を飛ぶ魔法を望む者は、空を飛ぶ能力を持たざる者だということになる。なぜなら、空を飛び得る者は、魔法に頼らざれど飛び得るのだから。

つまるところ、この問いの真意は、相手の満たされない部分を表出せしむることにある。

実に、願望はコンプレックスの裏返しと言えよう。

空を飛ぶことを望むのは、地に縛られることを厭うているのだから、これは自由を渇望していると読み替えられようか。

痩せる魔法を使いたい→私のコンプレックスはデブなところです。

頭の良くなる魔法→私はバカです。

…と言っているようなものである。恥を知らねばならない。

この問いを投げかけられた際は、その点を吟味した上で返答を試みねば、徒らに自身の急所を晒す羽目に陥るだろうから気を付けられたし。

自分の中で模範解答を用意しておくことをお勧めする。

そんな私は、如何なる魔法を使いたいか。

少し考えてみた。

考えて、答えが出た。

やはりこれしかあるまい。

回復魔法。

とにかく眠いんだよ、俺は。