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好きなミステリーを再読する(25)

これは最近読んだミステリーなんだけど、所々を再読したので一応このカテゴリーに。

1984年のある夏、英国の海辺の町で、一人の少女が殺人犯として裁かれた――そして20年後、弁護士に依頼された元刑事の私立探偵が町を訪れたことで、終わったはずの事件が再び動きだす。

現在(探偵の調査)と過去(少女を廻る青春ストーリー)の交錯する語り。被害者は終盤になるまで明かされない。

過酷な境遇の中で、それでも未来に羽ばたいていくはずだった少女。

関係者はそれぞれ20年前の事件に縛られており、探偵が唯一の部外者。

結局、正義は果たされないのだが、後味の悪さはない。

ラストの余韻がたまらない。

『埋葬された夏』 キャシー・アンズワース,